無意識と意識の狭間リターンズ

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2010年 07月 13日

重力ピエロ

図書館で予約することでようやく借りることができた伊坂幸太郎刊行第2作。

泉水と二つ下の弟春とは半分しか血がつながっていない。春は母がレイプされ身ごもった子供なのだ。優しい両親は二人を等しく兄弟として育てた。母はすでに亡くなり、父が癌の手術を控え入院している頃、仙台市内で起きている連続放火魔により、遺伝子を取り扱う泉水の会社に火がつけられる。その数日前に春から泉水の会社が狙われるかもしれないという連絡があった。春は町の落書きを消す仕事をしており、特定の“グラフィックアート”と放火に関係があることに気付いたというのだ。
グラフィックアートとATGCの遺伝子記号的なルール。謎の美女。父が気付いた秘密。様々な謎が存在する中、兄弟と父の思惑が交錯する。

探偵の黒澤、謎の島に行っていたという男など、他の伊坂作品の登場人物も登場する。

謎解きというのが話の筋ではあるが、それが主題ではない。罪と罰であるとかそういったことをとらえようとしているようだ。重力から解き放たれたピエロとの表題が示すように、重いことを軽快に書き綴っている。

コドン表であったり、アミノ酸の1文字表記だったり謎解きが個人的に近かったりするので話に入りやすかったりするのかもしれない。
弟との二人兄弟、ただしうちは至って普通の兄弟なわけだが男二人兄弟という点でも思うところがあったかもしれない。

重力ピエロ

伊坂 幸太郎 / 新潮社

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by kfuk | 2010-07-13 12:11 | BOOK


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