邦題の副題は「リンカーン暗殺者の日記」だが原題では「Book of Secret」となっている。作中でその秘密の本の存在が鍵になるのだが、アメリカの一般人の間での都市伝説とかなのかな。
前作から思っていたのはアメリカにはアメリカとしての歴史は浅く、考古学といっても写真もあれば正確な歴史書も残っているはず。そんなアメリカでこの手の映画をやるには先住民の歴史に踏み込むのと都市伝説的な部分を掘り下げるしかない。ミッションとしては未知の洞窟に挑むこともあるがいかにも現代らしく警戒厳重なバッキンガム宮殿やホワイトハウスで宝探しをする。
リンカーン暗殺に先祖が関わっていると。その汚名を雪ぐため先住民の黄金境を探すと。いかにも古典的に一つ一つ手がかりを敵と争いながらたどっていく。今回の敵役としてはエド・ハリス。素人目に見てもいい役者だなあ。特に敵役では異彩を放つ。ニコラス・ケイジ、ジョン・ボイト親子は引き続いての出演だが前作から数年後という設定で多少落ち着いた印象で不快感も消えている。
思い出してみても舞台を現代のアメリカに置いたオーソドックスでクラシカルな探検冒険映画だったなあと思う。