無意識と意識の狭間リターンズ

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2010年 07月 30日

蝦蟇倉市事件1

蝦蟇倉という架空の街を舞台に11人の作家が描くアンソロジー第1弾。

道尾秀介「弓投げの崖を見てはいけない」。いたってまっとうなミステリー。これはトリックというよりも読者に対するひっかけではある。

伊坂幸太郎「浜田青年ホントスカ」。相談屋という不可思議な商売の助手をすることになった青年の話。相談屋は助言をし協力もする仕事らしい。

大山誠一郎「不可能犯罪事件係自身の事件」。蝦蟇倉では昔から不可能犯罪が多発しているのだそうで、ついには不可能犯罪係なるものまで設立されている。そこに起用された真知博士自身が自宅での密室殺人事件の容疑者となってしまう。トリック自体は単純だが、下手をするとごちゃごちゃしてしまいそうな説明がうまくなされていて読みづらいことがなかった。

福田栄一「大黒天」。祖父母の輪が視野に飾られていた木製の大黒天の彫刻が、祖父の死後、盗品であるという人物が現れ、持ち去ってしまった。祖父が盗むとは考えられない二人の孫が祖父の名誉のため、祖父の過去を探ることになる。

伯方雪日「Gカップ・フェイント」。総合格闘技をベースにしたミステリーとは何とも異色。そのトリックも破天荒。

蝦蟇倉という特殊な舞台を生かしているものもあればそうでないものもありつつ、様々に異なる毛色の作家が部隊を同じくする一体感のようなものが面白くもある。

蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)

道尾 秀介 / 東京創元社

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by kfuk | 2010-07-30 11:33 | BOOK
2010年 07月 28日

OLYMPUS PEN EE-3

ようやくカメラに入れたフィルムを撮り終えて現像に出したので、写真を徐々に載せていこうかと。

まずはカメラの紹介。

OLYMPUS PEN EE-3
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昨今オリンパスペンと言えばミラーレス一眼デジカメを指すわけだが、これがその原型になったカメラ。ハーフサイズといわれるもので通常のフィルムの1枚分のスペースを半分にして倍の枚数が撮れるというもの。なのでファインダーは縦長になっており、24枚撮りで48枚、36枚撮りなら72枚撮影可能。

祖父の遺品の中にあったもので試しに使ってみた。試しのつもりだったのに何気に36枚撮りのフィルムを入れてしまった。途中でやめてもよかったのだが試しで72枚も撮ることにしてしまった。

操作としていじれるのは絞りだけ。単焦点レンズなのでピントが合ってるのかどうかわからないが、どうしようもない。絞り以外は写るんですみたいなもんだ。

現像に持って行ったらハーフサイズはデータとしてCDには焼いてくれなかったので自分でスキャンした。

作例
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我が家から西側の景色。梅雨明けする前。

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同じく西側。梅雨の最中だったがめずらしく夕焼けが見えたので撮った一枚。

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こちらは別の角度から絞りを変えて撮ったもの。
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by kfuk | 2010-07-28 10:16 | DIARY
2010年 07月 26日

フィッシュストーリー

同題で映画化されているから、てっきり長編だと思っていたが、短編集だった。このフィッシュストーリーとゴールデンスランバーの映画で斎藤和義が音楽担当だったことから伊坂幸太郎に興味を持つようになった。

「動物のエンジン」では夜の動物園で寝転がる男とシンリンオオカミ二まつわる不思議な話。

「サクリファイス」は伊坂作品のあちこちに登場する空き巣で探偵の黒澤が主人公の話。山中の村で行われている儀式に黒澤が関わっていく。

「フィッシュストーリー」売れないバンドの最後の曲の間奏部分には1分間の無音部分がある。その1分間から生まれる偶然のような奇跡の話。

「ポテチ」ここでは黒澤は脇役。黒澤と同業者の今村の彼女大西が主人公。今村の生い立ちにまつわる、最後は心温まる話。

出だしの「動物のエンジン」はとっかかりにくいが「サクリファイス」は伊坂作読者にはおなじみの黒澤が主人公であり入っていきやすい。

「フィッシュストーリー」の映画はこの原作とは大きく違っているようだ。映画も見てみたくなった。

フィッシュストーリー

伊坂 幸太郎 / 新潮社

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by kfuk | 2010-07-26 10:55 | BOOK
2010年 07月 25日

The Taking of PELHAM 123

邦題は「サブウェイ123 激突」。1974年の「サブウェイパニック」という映画のリメイクらしいのだが、そっちは見たことない。
事前情報としてはジョントラヴォルタが地下鉄ジャック犯で、デンゼルワシントンがその地下鉄ジャックから連絡を受ける地下鉄の指令係ということぐらい。

地下鉄ジャックと指令室との無線でのやり取りというと、「踊る」シリーズのスピンオフ「交渉人 真下正義」か「古畑任三郎」のスペシャルの江口洋介が犯人の回を思い起こさせる。この映画は実際に乗客の乗った車両を銃で脅して強奪するわけだが。

序盤は無線でのやり取りの中での駆け引き。それに加えて身代金を用意するまでの時間経過と現金を運ぶ車のアクションに冷や冷やする。そこで市長の一言が気が効いている。この市長、最後までいい味出してた。

デンゼルワシントンが身代金の受け渡し役として車両に向かうことでいよいよ大詰め。使われなくなった駅から脱出とは、映画としては使い古された手のように感じる。
いかにも現代版としてのリメイクらしく、無線LANで電車内でビデオチャットしていたのが何かの役に立つのかと思ったが大した意味は無し。
実際の地下鉄構内や、マンハッタン橋を使ってのロケはさすがに本物の迫力があった。
しかしそれまでといったらそれまでだな。

サブウェイ123 激突 [Blu-ray]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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「アバター」のときも「シャーロックホームズ」のときも、そして今回も本編を再生すると音が出なくなる。メニューまでは音出てるんだけどな。今回は結局どういじってもテレビから音を出すことができなかった。仕方ないのでこのパソコンで見た。前の2本と何が違ったんだろう。
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by kfuk | 2010-07-25 11:12 | MOVIE
2010年 07月 24日

Sherlock Holmes

ホームズ&ワトソンをロバートダウニーJr.とジュードロウが演じる新しいシャーロックホームズ。
上半身裸で殴り合いをするホームズというのがまったくこれまでにないシャーロックホームズということの表れなのだろう。ワトソンが結婚しベーカー街での共同生活を抜け出そうとする時期であり、ワトソンが出ていくことに駄々をこねるようなホームズも新しい。ワトソンもジュードロウであり、仕込み杖で戦う、かっこいいワトソン。ホームズのことが心配で仕方なく、二人の友情も熱く描かれている。
拳闘場にかけられたI.A.のイニシャルの入ったスカーフも、シャーロキアンというかホームズファンにはあの女性のことだとすぐにわかる。そのアイリーンアドラーの雇主というのも、シャーロックホームズで黒幕にするならあの教授しかおるまいと察しがつく。ここでモリーアーティー教授は事件に直接関与はしていなかったことから続編にも期待したい。

ストーリーはおそらく映画のために書き下ろされたもので「ダヴィンチコード」的なものが出てきたり、産業革命後のロンドンらしく造船現場やロンドンブリッヂの建設現場で戦ったりする。他にも精肉工場だったり、下水道だったり、アクションシーン満載でどこか007のような感じもする。レストレード警部もいい味出してたりして満足のいく映画だった。

しかしブルーレイをレンタルしたら、同じ内容のDVDとの2枚組だったのはまったくもって無意味だな。販売版だったら意味あるのかな。

シャーロック・ホームズ Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

ワーナー・ホーム・ビデオ

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by kfuk | 2010-07-24 12:13 | MOVIE
2010年 07月 23日

フレッシュオールスター2010@長崎ビッグNスタジアム

偶然にも今年長崎で開催されたNPBフレッシュオールスターを見に行った。

以前から県内出身、それも県北出身の選手が参戦することでローカルニュースで話題になっていた。
清峰高校出身オリックスの古川とカープの今村。波佐見高校出身日ハムの大平。前日には今村と大平は先発スタメンと発表されていた。

個人的には県内出身の3人とカープの選手を応援するつもりで行った。
カープからは前述の今村がウェスタン先発登板。前日に1軍で5号HRを売っている岩本が4番レフト、さらに堂林が6番サードでスタメン。

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今村は2回をソロHRの1失点に抑える。3番手で登板した古川は1回を3者三振に切ってとる見事な投球。もう1イニング見たかったがこの回だけだった。岩本は最後の打席でヒットは打ったし、その前の打席でも惜しい当たりをしたが足が遅くてアウト。まあまあかな。堂林は最後の打席で見事にHR打ったし、守備でも堅実な仕事をした。ウェスト最後はカープ武内が登板。2アウトまではスムーズに取り最後のバッターが大平。おそらく波佐見高校の野球部と思われる一団から「おおひらさ~ん」と図太い声援がありこの日一番の盛り上がりだった。大平見事にヒットで出塁。武内は続くバッターに長打を許し失点。次のバッターを打ち取って試合終了。ウェスタンの勝利。

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日蔭の関係で1塁側、イースタンのベンチ上あたりに座ったわけだが。どこのチームのフランチャイズでもなく、ましてほぼ2軍のオールスターという名の寄せ集めなわけで、どっちが勝ったとか負けたとかではなくどっちのチームでもいいプレーがあれば拍手するし、気分良く応援できた。さすがに両手にメガホン、カープのユニフォームレプリカシャツ、カープ麦わら帽だったのでかなり気合の入ったカープファンに見られただろうとは思う。

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野球 - 若手オールスター、ウ選抜勝利 岩崎恭MVP

おまけ
12球団のマスコット(横浜のホッシーではなく湘南の初めてみるキャラクター)が勢ぞろいしていた。ここはスライリーよりもドアラに注目してしまう。
以下はごく一部のドアラファンのために写真を載せておきます。
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惜しむらくはウェスタン側でなかったので遠かった。
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by kfuk | 2010-07-23 10:36 | SPORTS
2010年 07月 20日

I LOVE YOU

6人の男性作家による6編の恋愛短編集。

伊坂作を目当てで借りたのだけれど、こういったオムニバスではこれまで読んだことのない作家に出会えるいい機会とも考えている。

そういう意味で最も印象深かったのが中田永一の「百瀬、こっち向いて。」。自称レベル2の高校生の初恋の話。

伊坂幸太郎の「透明ポーラーベア」は姉の元彼という微妙な関係だが、偶然の積み重ねでもたらされる奇跡によって、人と人の繋がりというものを考えさせられるといったもの。奇跡的な偶然といういかにも伊坂的なトリック。

石田衣良の「魔法のボタン」は幼馴染で飲み友達となった男女の恋愛を綴っている。まあ落ちはベタ。

市川拓司の「卒業写真」は中学時代同級生と偶然再会した時の勘違いから起こる話で、これはまどろっこしすぎて読みにくかった。

中村航の「突きぬけろ」は恋愛小説というよりは男の友情を描いたもののように感じられた。学生時代だれかの家で鍋をつついたり、馬鹿なことやってた人なら共感できる部分はあると思う。

本多孝好の「Sidewalk Talk」は離婚を控えた夫婦のやり取り。食事を終え別れればもう愛ことのない二人。しかしその会話はどこか温かいもののように感じさせる。この本の最後にふさわしいように感じた。

I love you

伊坂 幸太郎 / 祥伝社

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by kfuk | 2010-07-20 09:51 | BOOK
2010年 07月 14日

AVATAR

初めてのブルーレイディスク。HDMIケーブルを買ってきて、実家の42型ブラビアとこのVAIOを接続。初めは「この音声信号には対応していません。入力する信号を変更してください」とテレビに表示され本編の映像は出るが音声が出ない状態。これはHDMIケーブルをつないだ時に出る設定の中、サウンドを開いて、テレビを選択しなおすことで解決した。

さすがに映像は奇麗。
先日テレビでやってた「センターオブジアース」同様、劇場では3Dだったもので、いかにも3Dだったら迫力あったんだろうという撮り方をしている場面が目立つ。

ストーリーは西部開拓時代だったら「ダンスウィズウルブス」だったのを、未来の他の惑星に置き換えた感じ。そこに「ナウシカ」とか「もののけ姫」の雰囲気を加えたようなもの。欧米人というのはこの映画を見て、過去の自分たちの歴史を顧みてどう感じるのだろう。この映画のナヴィ族と、過去虐げてきた南北中アメリカ大陸、アフリカ、オーストラリア、アフリカの原住民が重なって見えるような感情は持ち合わせていないのだろうか。自虐史観のようなものを一切持ち合わせていないという意味では、なんなら見習うべき姿勢とも思えるが、とうてい信じられない。

これまで1位だったタイタニックもそうだが、これが観客動員数No.1というのがにわかには信じられない。3Dという技術革新によるものというだけのように感じた。ほとんどがCG映像の中、おそらくセットで実際に役者が演じていると思われる基地のシーンでは映像がきれいすぎて、逆に安っぽいテレビドラマのような感じがした。

そして長い。

アバター ブルーレイ&DVDセット [初回生産限定] [Blu-ray]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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by kfuk | 2010-07-14 10:19 | MOVIE
2010年 07月 13日

重力ピエロ

図書館で予約することでようやく借りることができた伊坂幸太郎刊行第2作。

泉水と二つ下の弟春とは半分しか血がつながっていない。春は母がレイプされ身ごもった子供なのだ。優しい両親は二人を等しく兄弟として育てた。母はすでに亡くなり、父が癌の手術を控え入院している頃、仙台市内で起きている連続放火魔により、遺伝子を取り扱う泉水の会社に火がつけられる。その数日前に春から泉水の会社が狙われるかもしれないという連絡があった。春は町の落書きを消す仕事をしており、特定の“グラフィックアート”と放火に関係があることに気付いたというのだ。
グラフィックアートとATGCの遺伝子記号的なルール。謎の美女。父が気付いた秘密。様々な謎が存在する中、兄弟と父の思惑が交錯する。

探偵の黒澤、謎の島に行っていたという男など、他の伊坂作品の登場人物も登場する。

謎解きというのが話の筋ではあるが、それが主題ではない。罪と罰であるとかそういったことをとらえようとしているようだ。重力から解き放たれたピエロとの表題が示すように、重いことを軽快に書き綴っている。

コドン表であったり、アミノ酸の1文字表記だったり謎解きが個人的に近かったりするので話に入りやすかったりするのかもしれない。
弟との二人兄弟、ただしうちは至って普通の兄弟なわけだが男二人兄弟という点でも思うところがあったかもしれない。

重力ピエロ

伊坂 幸太郎 / 新潮社

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by kfuk | 2010-07-13 12:11 | BOOK
2010年 07月 13日

2010年参議院議員選挙

今回の選挙、3月23日時点での居住地での選挙ということで、広島選挙区に投票することに。というわけで実は先々週のうちに、こちらの市役所で不在者投票をすませておいた。3月23日時点ということは新卒社会人や春の移転をした人のほとんどが不在者投票をしなければいけなかったのではないだろうか。国会の都合でこの日程になったのだろうが、自分も含めて、いい日程だったとは思えない。

投票内容としては、民主党政権になって見えてきたこともあったわけだし、良くない面も見えてはきたが、もう少し任せてみようと思ったので民主党に投票した。ただし広島選挙区は2人区に2人の民主党候補という状況。ぶっちゃけどっちでもよかったが見事に投票したほうだけが受かっていた。

地元に目を向けると現職は民主党。そこに元県知事が自民党から挑むという形。その知事による県政時代に住んでいなかったのであくまで外から見てたわけだが、諫早干拓事業を強行し、娘婿の会社が入植しているという現状をみると私利私欲の匂いがぷんぷんする。しかし、知名度によるものか国政の流れなのかその元県知事が当選。県庁所在地である長崎市でのみ民主党の候補のほうが圧倒していたのだが、それ以外の地方で元知事が勝利していた。

全体の投票率は3年前からわずかに減。ワーストは沖縄選挙区。さんざん話題になり県民の問題意識も高いかのように見えるのだが実際はこんなもんなのか。民主が候補を立てなかったってのもあるだろうが、沖縄の人たちが本気なのかどうか疑いたくもなる。
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by kfuk | 2010-07-13 11:22 | TOPIC