2009年 12月 24日
県立美術館で開催されている「ルートヴィヒ美術館所蔵 ピカソと20世紀美術の巨匠たち From Picasso to Warhol ― Museum Ludwig Cologne」特別展を見てきた。 正直キュビスムとか抽象画というものに関して理解しがたいものがあると思っていた。しかしピカソ、マティス、シャガール、ユトリロ、ウォーホルと聞いたことのある巨匠の名前を挙げられると見に行こうという気になった。 やっぱり油彩画は生で見ると迫力が違う。よくピカソの絵なんて子供が描いたみたいだ、なんていう人もいるが、子供のような絵を大人が描けるかというとそれができないし、実際ピカソのそれが子供に描けるわけもない。それだけではないんだけれど、描きたいもの、主張したいことはひしひしと力強く塗りこめられているように感じた。巨匠と呼ばれる人たちのパワーを感じられるいいものが見れた。 中でも印象に残ったのはまずピカソ。さすがに巨匠。ただ今回の作品展ののっけからだったので見終わった直後は忘れてたりもするんだが、改めて思い起こしてみるとやはりピカソの絵のインパクトは強烈だった。 次に印象に残ったというか、見れたこと自体がうれしかったのがユトリロの「アトリエ座」。ユトリロの作品はなぜか美術の教科書の中でも特に記憶に残っていたようなのだが、実際に目にしてみて、あーこれだと思った。独特の白を基調とした風景画で、薄ら寒さのような感じを受ける中に何か風情を感じる。 もう一つ挙げるのがエルンストの「月に向かってバッタが歌う」。大き目のカンバスに描かれているというのもあるが、ほんとに無数のバッタが群れを成して月に向かって歌っているかのような迫力が、月夜の厳かな雰囲気の中に静かなエネルギーとしてあるように感じた。 で下の写真の3枚ポストカードを買って帰った。 ただ抽象画だけはどうしても理解しがたい。ピンクの円が4つ配されていたり、正方形が重ねられてたり、わかりにくすぎる。 最後のほうは頭がくらくらしてきた。
by kfuk
| 2009-12-24 11:19
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